3倍バレンタイン
今年はティラミスを作りましたが、うっかり撮影を忘れてぺろりと食べてしまったので写真を残すことが出来ませんでした・・・。ビジュアル的にはそんなに面白くなかったのでまあいいです。
代わりと言っては何ですが、去年つくったのが、手先の不器用な私にとってはかなりの力作だったのを思い出して写真をひっぱり出してきました。
ガンダム大好きのN君のために作りましたよシャア・アズナブルのアイシングクッキー。
けっこう可愛く出来てますよね??ね??(ここ見に来る人でシャアを知ってる人が何人いるのか・・・)ちゃんと赤い彗星をイメージして星の形もセットで付けました。
N君は「すげぇ!」と喜んでくれて、食べるのがもったいないと思ったのかそのまま忘れていたのか、1ヶ月以上放置してから食べたようで「すごい固かった」という感想をいただきました。
シャアと言えば、前に勤めていた会社の取引先のKさんという女性が、かなりハイレベルなシャアファンだったことを思い出します。
私はKさんとは直接お仕事をご一緒する機会が無く、まわりの社員たちから「今日、Kさんが『認めたくないものだな・・・若さゆえの過ちというものを』(←シャアの名言)って書いてあるTシャツを着ていた」とか、「今日、Kさんが背中にシャアの横顔が大きく刺繍されたブラウスを着ていた」などという衝撃の目撃談だけが続々と耳に入ってきて、ああ、なんて面白い人なんだ!一度お会いしてみたい・・・!という思いを募らせていました。そしてある日、会社関係のとあるパーティーにKさんが来るという情報を耳にし、喜びいさんで会場に駆けつけました。
初めてお会いするKさんは、一見まったく普通の女の人。30代半ばぐらいでしょうか。特に変わった様子はありません。笑顔の素敵なかわいらしいお方です。本当にこの人が・・・?と思いながらとりあえず名刺を交換し、いきなりは失礼かな〜と思いつつも我慢できずに「シャアの刺繍のブラウスを着てらっしゃったというのは本当ですか!?」といきなり核心をつく不躾な私に、Kさんは「うふふ・・・はい。」と優しい微笑み。
ひろみ 「どこに売ってるんですか?それって」
Kさん 「自分で刺繍したんです☆」
ひろみ 「ええっ!!」
Kさん 「肌の色だけで3色も使ってるんです☆」
ひろみ 「力作すぎですよ〜!!!」
驚愕の事実に若干のめまいを感じていた私の目に飛び込んできたのはKさんの持っていた傘。なんだか持ち手の部分に・・・顔がついてる・・・?
ひろみ「Kさん・・・その傘の持ち手・・・ゴーイングメリー号じゃないですかっ!!(←ワンピース)」
Kさん「あっ、うふふ・・・どうかなって思ったんですけど、買っちゃいました☆」
いや、本当に「どうかな」ですよそれは!!思いとどまらなかったあなたはすごい!
この人は・・・本物なのか?くそっ・・・負ける・・・!!(何に?)と、ほぼ虫の息の私にとどめをさす、衝撃の展開が次の瞬間おとずれました。
私は気付いてしまったのです。Kさんの首から下げられた社員証の写真に。そこに写っているKさんが、何故か黒い詰め襟のような上着に赤いマントを羽織っていることに。ボサボサにまとめて一本アンテナのように髪が立っているヘアスタイルだったことに。目の前のにこやかなKさんからは想像もつかないような殺気あふれる目つきだったことに。
ひろみ「Kさん・・・その社員証の写真・・・・まさか、エド・・・!?(鋼の錬金術師)」
Kさん「うふふ・・・よくわかりましたね☆」
ひろみ「えええええ!??社員証の撮影ってコスプレしちゃっていいんですか??」(←Kさんの会社は日本で知らない人はいないほど超大手)
Kさん「う〜ん、特に何も言われませんでしたよ」
ひろみ「撮影の日にコスプレして行くなんて・・・さすがですね!」
Kさん「あ、いえいえ。私、撮影のことすっかり忘れていて・・・普段通りに出勤したら、たまたまこの日が撮影だったんです。」
普段着が鋼の錬金術師・・・・!!!
開いちゃいけない扉ひらいちゃいました・・・完全に体全部持ってかれました・・・カラの鎧に精神とどめるだけで精一杯でしたよ・・・(わからない良い子のみんなは鋼の錬金術師を読もう!アニメも4月から再開するよ♪)
いや〜すごいお方でしたKさん。しかもとっても仕事の出来る人で、旦那様も同業でバリバリやっておられるそうです。休日には二人でプラモデルを作っていらっしゃるとか。素敵カップルです。お子様が出来たらある意味純血サラブレッドですよね・・・日本経済を支える大物に育つことでしょう。