エジプト旅行記(2)
たしかエジプト旅行記(1)を書いたのは正月明けでしたかね・・・まさか(2)を書くまでに桜が咲いちゃうなんてまさに光陰矢の如しですね!
すっかり(1)の内容を忘れた頃に続きの登場ですが、(1)はまだエジプトの空港についたばかりのところで終わってるので忘れていても大丈夫ですよ☆ってことは(1)の内容いらなくね?なんて気付いちゃった鋭いあなたも(みんな気付いてるよ)どうぞ長い目で見守っていただけると幸いです。
この旅は、ルクソールから出発し、徐々に北上して最後にカイロのピラミッドでフィナーレをむかえます。最後のピラミッドまで完走できるようにがんばります!
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空港に着いたのは朝。飛行機の疲れが思いっきり残ったまま、ホテルに寄ることもなく、休むこともなく、そのままバスに乗って観光スタートです。
前回も言いましたが、エジプトは素人がひとりで旅するのはあまりにも無謀な国です。安全に効率よく観光するにはガイドさん付きツアーが一番!
全くやる気が感じられない低血圧気味のこの女性添乗員がガイドもするのか?と心配していたのですが、ちゃんと現地のガイドさんが同行してくれました!今回の旅の力強い味方。現地ガイドのシャバ〜ンさんです。
よろしく、シャバ〜ン!!
どうしても単語中の「ん」が上手く発音できないようで、「ナイル川の氾濫」を毎回「ハヌラン」と言っちゃうお茶目さんです。日本語はかなりお上手です。笑顔が超ステキなナイスエジプシャンです。
最初の訪問地ルクソールは、昔「テーベ」と呼ばれ、紀元前約2000年頃(今からおよそ四千年前!)に古代エジプトの都として栄えた場所です。王家の紋章ファンの方、世界ふしぎ発見ファンの方はもうピンと来ましたね!そう、テーベは王家の谷がある場所です!王家の谷は2日目に行く予定になっているので、はやる気持ちをおさえつつ、最初に訪れたのはラムセス2世の「カルナック神殿」です。
初めて目にする古代エジプトの遺跡・・・これは本当に四千年も前に作られたのでしょうか?でっかいです!!どうやって建てたの?
神殿までずらりと並んだスフィンクスがお出迎えです。スフィンクスといえばライオンの体に人の顔というのがなじみ深いですが・・・
まさかの羊!
完全にひなたぼっこしてなごんじゃってます。いい顔してます。これで門番になるのかいささか疑問を感じます。
神殿の入り口にはラムセス2世の巨像!本当にでっかいです。マンションの5階ぐらいの高さに感じましたが実際はわかりません。彼の股下にはミニサイズの奥さん。古代エジプトのファラオの像には大体奥さんがミニサイズでくっついているようですが、股下や両足の足下、時には肩に乗っていたりしてなんだか可笑しいです。南くんの恋人状態です。(古いよ!)
神殿の壁、柱、すべての場所に象形文字(ヒエログリフ)などの非常に細かい見事な彫刻がびっしりとほどこされています。これを作らせた王もすごいけど、これをひとつひとつ彫った人たちの職人技に思いを馳せてしまいます。
驚くのは、貴重な遺跡なのに、全部さわっても大丈夫なんですよ。この場所にいられるだけでも幸せなのに、歴史を肌で直接感じられるこの感動・・・!
上の写真でちょうど指差しているのは「フンコロガシ(スカラベ)」がモチーフになった象形文字です。日本では奥ゆかしい乙女が口にするのは憚られるような名前がつけられてしまったフンコロガシですが、古代エジプトでは創造神の象徴として崇められた神聖な虫だったそうで、いたるところでフンコロガシモチーフを目にすることができます。
・・・・トランクス?(違うだろ!)
フンコロガシの像。この周りを願い事を唱えながら4周(だったかな?忘れました)回ると願い事が叶うそうです。観光客たちが集団でもくもくとフンコロガシの周りをまわっている光景は異様でした。私も挑戦しましたが、灼熱の太陽の下だったためか2周ぐらいでもう目がまわってイヤになってやめました。
大興奮のうちにカルナック神殿をあとにし、近くのレストランでお待ちかねの昼食です!
魚のフライのようなものがメインでしたが、何の魚だったのだろう。
右上の白いものは、ご飯に固焼きそばの麺を粉砕したような物体がまざっているもので、このエジプト旅行、ほとんど毎回の食事に出てきました。これはけっこうおいしかったです。
デザートはどっしりしたケーキのようなものにココナッツがトッピングされた死ぬほど甘いスイーツ。甘いもの大好きの私でさえも若干ひるむほど激甘。ちなみにこれも、この旅行でほとんど毎回の食事に出てきました。
食事を終え、次はルクソール神殿へ!
ここは、さきほど訪れたカルナック神殿からけっこう離れているのですが、昔はスフィンクスが両側にずらりと並ぶ歩道でつながっていたらしいです。
写真の中央に建つ細長い建造物は「オベリスク」。太陽神をあがめるために古代エジプトではいたるところに建造されたものです。ここルクソール神殿には本当は門をはさんで対となる2本のオベリスクがあったのですが、今は左側に一本のみ残されています。右側のオベリスクは、なんと、あの有名なパリのコンコルド広場にあるものなんですよ!知らなかった・・・!!
2年半前にパリに行った時に、何も知らずに写真撮ってました。
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なんというバチ当たりな・・・!ファラオに呪われる・・・!ていうか足が太いよ!この写真アップするか本気で迷ったよ!はっ、この足の太さはファラオの呪いなのか!(実力だよ)
とにかく私はエジプトとパリに離ればなれになったオベリスクをどっちも見たという快挙を(全く自覚なく)成し遂げたことに気付きました!オベリスクハンターさとうです、こんにちは!!
門の反対側から見たルクソール神殿。
妙にいい雰囲気で撮れた一枚。光と影の絶妙なコントラスト。
やばいこれプロ並み?「地球の歩き方・エジプト」の表紙これでいんじゃね?などと自画自賛しまくっていましたが、エジプトの遺跡は全てが完成された芸術なので、誰がどこを撮ってもそれなりに絵になっちゃうんですよね。
この日の観光はこれにて終了。バスに乗って夕食をとるレストランへ向かいます。
全くやる気のない女性添乗員さんが間延びした声で「夕食は〜・・・ステーキと〜・・・デザートにメロンが出ま〜す・・・」と言っていたので「ステーキ♪メロン♪ステーキ♪メロン♪」とウキウキしながら席についたのですが・・・
出て来たステーキはこちら☆
流行りのサラリーマン川柳風に。
肉はどこ 中身の9割 ズッキーニ
こんなもので驚いていたらエジプトは乗り切れません。
添乗員さんがハッキリと「メロン」と予告していたデザート、店員さんがテーブルの中央に「ドン」と房ごと置いたのは、バナナ。
ツアーで、初日ということもあり、それまではみんな自分の連れ以外とはしゃべろうとしなかったのですが、あまりの衝撃の展開に「・・・これどう見てもバナナですよね・・・」「・・・さっきのあれ、ステーキだったんですかね・・・?」「あの添乗員さんの言ってることメチャクチャじゃないですか」などと会話が飛び交い、妙な連帯感が生まれた夜でした。
内容はともあれ、お腹を満たした一行は宿泊先のホテルに。
ホテルは古い感じですが、一通り普通に使えるので不便はありません。
ちなみにエジプトのトイレはちょっと変わってます。
さあここからお待ちかねの(誰も待ってない!)トイレトークに入りますよ〜お食事中の方すみません!
写真左上に、シャワーのようなものがついていますね。話によると、エジプトでは水を沢山使わないように、ふいたトイレットペーパーは流さないで備え付けのゴミ箱に捨て(!)、このシャワーから少し水を出して便器を洗浄するのが一般的なんだそうです。それを知らない観光客は普通に紙を水で流そうとするのでつまってしまうそうです。最近は観光地では普通の水洗トイレが増えてきているようで、この旅で行ったトイレは全てレバーを下げれば水は流れたのでシャワーを使うことはありませんでしたが、やっぱり水の量はとっても少なく、日本の綺麗なトイレに慣れてしまっている私にはエジプトトイレはかなり厳しい修行でした。ホテルのトイレは水も流れて綺麗でした☆
ちなみに、男子トイレの「小」専用(シャア専用みたいな響きだ)のってありますよね。どこのトイレだったか忘れましたがN君の話では、その設置された位置が異常に高すぎるトイレがあったそうです。「届くか届かないか、ギリギリだった」そうです。N君は別に背が低いわけでもないんですが・・・エジプト人がすごく背が高いのかっていうとそこまででもないんですが・・・遺跡の壁画にあった全裸の神の姿からも、そこまで高い場所に必要だとも思わなかったのですが・・・(どこ見てるの!!)何故そんなに高くしたんでしょう??不思議です。次回の世界ふしぎ発見エジプト特集で、ぜひ発見していただきたい不思議です!!
うっかりトイレトークを熱く繰り広げてしまいましたが、エジプトのトイレについてはまだ語りたいことがありますのでそれはまた次回!
次回はエジプト旅行2日目。長年の夢だった「王家の谷」に行きます!!